この映画は好き嫌いがはっきり分かれそうな映画ですね。
初見には難しい内容になっています。
公開日・評価
公開:2000年、アメリカ映画
主演:ガイ・ピアース
監督:クリストファー・ノーラン
評価:3.5/5(初見時点)
あらすじ
ある日、保険調査員のレナード(ガイ・ピアース)の家に押し入った何者かに
妻が強姦され殺害されてしまう。
そのときのショックでレナードは10分しか記憶を保つことのできない
前向性健忘という記憶障害になってしまった。
復讐のために犯人捜しを始めたレナードは、写真を撮ってメモをしたり
身体に刺青を入れることにより事件の謎に迫る。
果たして本当に信用できる人物は誰なのか、真実は一体何なのか。
感想
この映画は未来から過去へと遡るカラー部分と、
過去から未来へと辿るモノクロ部分が交互に映し出されます。
前情報なしで見るのは失敗でした。
この映画は話が徐々に遡っていくので
最初は「なんのこっちゃ、わけわからん」ってなります。
1度見ただけで理解することはかなり困難な映画です。
記憶障害の人が身近にいると周りの人間はどのような行動を取るのか。
逆に10分しか記憶を保つことができない人は何を信じればいいのか。
凄くいい題材の映画でした。
初見+もう1度見てみなければ分からないということで、
とりあえず3.5点の評価を付けましたが、再度見たときには
評価が上がっているかも。
※以下、ネタバレあり
「自分はメモが全て」的なことを言っていた気がするのにも関わらず、
一時の感情で動いてしまう主人公に対し、
「最後の主人公の行動には呆れた。
10分しか記憶に残らないので、嘘を書いてしまったら
10分後の自分はそのメモを信じるのに。
そんなことしたら今後の出来事が嘘だらけになるぞ。」
と、見たときは薄っぺらいことを思ったんですが、
解説を見てみるとなるほど納得。
・目を背けたい真実に蓋をして歪めてしまう
・生きる目的を復讐にしか見いだせなくなる
・全員がレナードを利用している
などなど、確かにその通りだなと思う部分がたくさんありました。
解説の中で精神疾患がある説を推している人がいました。
その発想はなかったので、いい着眼点だなと思いました。
うーん、これはもう1度見ないと自分なりの解釈ができないですね。
2回目を見たときにこの記事を更新したいと思います。
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